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永住ビザ申請で理由書の書き方が分からない |
私は日本人夫と結婚している中国人女性です。結婚して4年が経過したので、そろそろ永住ビザを申請したいと考えています。でも、どのように理由書を書けばよいのでしょうか。理由書の書き方が分からず、永住ビザ申請を躊躇ってしまっています。 |
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永住ビザ申請の理由書というのは「どうして永住したいのか?」、永住ビザがほしいと希望されている外国人の方は、これまで、来日にして、日本で生活してみて、これから先も日本社会で、ずっと暮らしていきたいと決心されたというのが通常ですので、その決心に至るまでのお一人おひとりの素直な気持ちを、丁寧に書いていくだけなのです。理由書を作成するにあたっての注意点(書き方)というのは、ただこれだけです。
ところで、ときどき、インターネット上で、理由書の見本やテンプレート(ひな型)を探している方がいらっしゃるという話を聞くことがありますが、実際には、利用できるような理由書の見本であったり、役に立つテンプレート(ひな型)というものは、どこにもありません。
というのは、永住ビザを申請しようとする方は、それぞれ、来日の経緯も違いますし、これまで、どのように日本社会で過ごしてこられたか、永住を決心されるに至るまでの事情や将来設計なども、すべて異なります。これまで、もしくは、これからの社会貢献活動に対する取り組み方も様々です。このように、理由書に書いていくことは、お一人おひとり、すべて違いますから、当然、1つ1つの理由書は、全てオリジナルなものでなければなりません。
もちろん、このことは、入国管理局の職員もよく承知していますし、インターネット上の情報を調査して、インターネット上に散ばる見本やテンプレート(ひな型)を収集・分析することも可能です。こういった見本やテンプレート(ひな型)を、そのまま写したり、まねをして作成した理由書を提出したとしても、簡単に見破られてしまいます。
こうして見破られた理由書は、入国管理局の審査官の心証を害するだけでなく、永住を希望する理由そのものが疑われ、永住ビザ申請に重大な影響を及ぼす結果となりかねません。そのような結果になったとしても、その見本やテンプレート(ひな型)を掲載した人が責任を取るわけでもなく、すべてご自身の責任です。
ところで、日本人の配偶者の方などが、永住ビザ申請をする場合には、必ず理由書を提出しなければならないということはありません。
しかし、永住ビザ申請というのは、そもそも日本社会の一員として、日本に永住することの「意思」を確認するものであり、たとえ、日本人の妻(夫)であったとしても、申請人自身の素直な気持ちをまとめ、永住ビザ申請に至った「理由」を主張していくことは、大変意味のあることです。
日本人の配偶者の方などでも、理由書の有無やその内容によって、申請結果に大きなプラスの影響を及ぼすということは、十分にあり得ることです。
ただし、素直な気持ちを、丁寧に書くといっても、あまりよく考えずに、理由書を作成することは、不要な誤解を招きかねず、このことが、永住許可の基準に抵触すると疑われ、結果として、不許可になってしまうということもありますので、慎重に対応することが大切なことは言うまでもありません。よく見られるパターンとしては、きちんと考えずに、余計なことを書いてしまい、不許可となる例などがあります。
どのような理由書を作成していけばよいか、個別の案件については、まずは、専門家にご相談されるのが、よろしいのではないかと思われます。私たちの事務所では、一般的なケースで、2〜3時間くらい掛けて、これから必要な手続や申請方針、理由書の作成方法などを具体的に検討していきます。 |
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