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インターネット上の情報をもとにビザ申請しました |
インターネット上の情報をもとに、自分で、家族のビザ申請手続をしました。まず、ビザを許可してもらうための条件を調べて、この情報をもとに、自分で資料を作成しました。しかし、結果は不許可です。この先、どうすればよいか分からず、本当に困ってしまいました |
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インターネット上には、実にたくさんの情報が溢れていますし、何を根拠としているのか、全く不明なニセ情報も大量に出回っています。
私たちの事務所でも、相談者の方から、突然、予想もつかないようなびっくりする質問を受けることがあります。どうにか、そのご質問の意図を理解しようと思い、逆に、相談者の方に、どうして、そのような疑問を持たれたのか尋ねてみることがあります。そのようなときには、インターネットで調べたところ、そこに情報が出ていたということをお話してくださることが多いです。ここで、インターネット上にある情報の中には、何を根拠としているのか、全く不明なニセ情報も大量に出回っているため、それらは論外です。
では、それなりに根拠のある情報を、インターネット上で見付けることができたすれば、どうでしょうか。
仮に、そのような情報を見付けることができたとしても、ご本人で、それを自分のケースにあてはめることができるかどうかは別の問題です。もう少し分かりやすく言うと、インターネット上で、それなりに信ぴょう性のある情報(たとえば、専門家と思われる人のホームページに書いてある情報など)を見付けるところまでは、一般の方でも、時間を掛けて、丁寧に調べていけば、達成できないことはないと思います。しかし、その信ぴょう性のある(と思われる)情報を、自分のケースにあてはめることができるか、自分のケースとそのインターネット上の情報は、大変似ているあるいは同じに見えるが、その情報と自分のケースは、どの部分が違うのかを見極めることは、ほとんど難しいです。
世の中に、自分のケースと全く同じ事案というのは、1つも存在しません。素人目で、大変似ているとかほぼ同じと判断してしまうのですが、一般の方と法律の価値観というのは、かなり違うことが多いため、一般の方が「ほぼ同じ」と判断してしまったことが、法律の世界では「全く別」であって、そのまま、ご本人で手続を進めてしまうと、取り返しのつかないことになってしまうということも少なくありません。
やはり、ビザ申請の手続を進めるにあたって、疑問な点などをインターネットで調べることは有効な手段でありますが、そこで情報を鵜呑みにして、しかも、自分のケースに、その情報をそのままあてはめてしまうということはあまりに危険です。少なくとも、専門家に、個別的な相談を受けて、自分なりに調べたことをリーガルチェックしてもらい、このまま自分で申請を進めて(本人申請)もよいか助言してもらうことが賢明です。
では、どのような行政書士でも、相談してよいかと言えば、そうではありません。各行政書士の能力には大きな差がありますし、難易度の高い案件になればなるほど、その差は歴然としています。誰でも許可を取れる簡単な案件は別としても、やはり能力の高い行政書士に相談するかどうかで、その相談の質は大きく変わってしまいます。
個別の案件については、各人が、どのような資料を準備したり、どのように立証していくか、自分で考え、判断して、申請書類を作成していかなければなりません。入国管理局で、個別の案件について、どのような資料を収集し、どのような事実を立証していく必要があるか、助言・指導をすることはありません。
これから、どのような手続を進めていけばよいか、個別の案件については、まずは、専門家にご相談されるのが、よろしいのではないかと思われます。私たちの事務所では、一般的なケースで、2〜3時間くらい掛けて、これから必要な手続や申請方針などを具体的に検討していきます。 |
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